初めてこの本を見た時は、これまでメアリーポピンズの本に出てきたお料理の数々を第三者がまとめて、レシピを作ったものなのだろうと思ったのですが違いました。これはPLトラヴァース自身がお話を書き、メアリーシェパードが挿絵を描いた、本家本元のメアリーポピンズシリーズだったのですね。
前半は短編集で、後半はレシピ集というユニークな構成になっています。ローストビーフ、羊飼いのパイなどの王道メニューに加え、ランカシャー・ホットポットやキャンディキス、さかさまケーキなどあまり聞き慣れない物も色々。それぞれの料理に関するビジュアルがあまり載っていないので、料理があまり得意でない私は眺めて楽しむだけですが、レシピはアンダーソン夏代さんが実際に全て試作されたとの事なので、レシピ本としても十分役立つのでしょう。
1週間分のメニューも載っているので、バンクス家の食卓を想像しては楽しんでいます。