素朴でカラフルな色使いやタッチのイラストに惹かれます。
とてもかわいい絵が、この絵本の最大の魅力ですね。
美味しいものを求めてどこにだって!という設定や元気さが、
おもしろいしハツラツしていてなかなかいいなぁ、と思います。
高い木の上にあるお店や大きなウエディングケーキなど、
発想の面白さもいいですね。
気になるところをあげるとしたら…
つかまっている空飛ぶ大きなクッキー、発想はおもしろいのですが、
なぜ急にクッキーにつかまっているのか、と違和感がありました。
何かの拍子にクッキーが飛んでいってしまったとか、
文章だけでいいのでワンクッションあるとより良いような。
あと、読み手からすると一見〆にもとれるお友達の紹介のページの後に
レストランを出すのなら、はじめからここを目的地に据えていた方が良い気がします。
若しくは、お友達の紹介自体は女の子が色んな場所を回ったんだな〜とか、
そこでの出会いまで空想できて楽しいので、入れるタイミングが良ければ尚良いと思います。
はじめにイラストがあって、それをつなぐ為に文章を付けていったような、展開にばらつきがある印象が残念でした。
二木さんの絵の持つぬくもりのある世界観は大好きです。
物語の発想も、絵本の空想の世界ならではの楽しさがあり好感が持てて、
子供と楽しめるんじゃないかなと期待できます。
上記にあげた点が整理されたら、人を惹き付ける力を持っている絵と相まって、より読みやすくなると思います。