角度でヌルヌル動いて見える仕掛け絵本です。
私は仕掛け絵本が大好きです。
このような挿絵が動くタイプは
いつ見ても新鮮な驚きがあります。
この絵本はやや大きめでカラー写真使用、
大好きな海の生き物たちの動きに焦点があるため、
さらに食い入るように見ちゃいますね。
読むというより「見る」!
そんな視覚にドーンと訴えてくる絵本です。
表紙から魚のギョロ目と目が合うようでドキリ。
開いて中身がザザッと動くのを見ては閉じ、
また開け今度はゆっくりザザザ…と動くのを見てみる。
この動きを成立させるのは、とても特殊な技術のはずですが、
そのデザインや魅せ方がとてもシンプル。
パラパラ漫画のようなアナログ的な良さを感じます。
だから誰もが開きたくなります、
動くインパクトも大きく、大人も子どもも何度もびっくりしてしまいます。
今の時代はスマートフォンやDVDで飽きるほど
海の生物の映像は見ることができます。
それでも。
絵本の中に魔法のように動く海の生き物、
宝石箱を開ける感覚で見られるなんて格別。
本の装丁もどっしりとして、手に取ると特別感もあります。
値段もそれなりにしますが、その価値ありの絵本だと思います。