30年近く前に初めて読んで、まず心ひかれたのはじろうの部屋。こういう何でも作ったり、発明したりする部屋が欲しかった。当時、自分の部屋なんて、よほどお金持ちでなければなかったし、こんなにちらかしていたら、さぞ親に怒られたことだろう。
がんばりやで明るいじろうが、なんとか補助なし自転車に乗ろうと、発明をしていくのが楽しい。風船をくくりつけて飛んだり、プロペラをつけたり。大人になって読むと、「これは物理的に不可能!」と笑えるが、子供にはたまらなくうらやましく、自分も作りたくなると思う。
じろうはお話の中では年齢が書かれていないがおそらく小学校低学年。この本は次男が幼稚園年中のころ、一番よく読んだ。