たとえ1日であっても、生きている姿を目にしたら、まして、世話をしたのなら、とても食べることなんてできないです。
嬉しそうに川で泳ぎ、手からハコベを食べるあひる。そうなれば、家族同然です。
昭和の前半くらいまでは、普通の家庭でも、食用として家畜を育てることは、よくありました。
うちの母も、そういう経験をしたひとり。
娘は、「そんなことできるなんて、絶対おかしい!」と、かなりショックを受けたようす。
家畜であれ、スーパーで買ってきたものであれ、命の重さは同じ。
家畜を食べる、そう考えたときに浮かぶ、この耐え難い悲しみこそが、命を頂くことの本当の重さに他ならないと思いました。