詩人、谷川俊太郎さんのシンプルな言葉がページを追うごとに胸にささります。「せんそうしない」その一言がどんなに大事なことか。余計な死者を出さずに憎しみの連鎖を生むこともなく平和へと近づく一歩。それはおとなとおとなの選択の結果なのです。子どもに戦争の話をするにはどんなに分かりやすく話しても理解するのに難しいことも多々あります。だけど、伝えたいのは本当にシンプルなことで、そこから戦争について考えるきっかけになればいいと思います。今の子どもたちが大きくなっておとなになっても、子どものころに感じた「せんそうしない」という強い思いを、変わらず持ち続けていてくれることを願います。