今年の夏一番の私のお気に入り作品です。
来年の夏のおはなし会で是非導入に読みたいと思います。
高畠那生先生の作品は、シュールな世界に笑いを引き出してくれるものが多いと思います。
今回の作品が特にこれまでの作品と異なったものに感じるのは、色調でしょうか。
確かに高畠先生の赤色なのですが、前作までより少々明るい感がします。
さて、お話は、客船の船首で飛び込み板の上の水着姿の女の子が、パパに「みて!」
何をするのかと思ったら、浮輪をして帽子をかぶったまま、海へ真っ直ぐ足から飛びおります。
すると、さして沈まぬうちに女の子が赤い大蛸の頭を蹴り上げ、海面で浮き輪を空中でベストと帽子を身に着け飛び込み台へ戻って来て着地。
そして、「みた?」って、パパにひとこと。
こりゃ〜「みて!」って言いますわなぁ〜(笑)。
これで終わらないのが、高畠作品。
女の子に蹴られて瘤を作った大蛸が浮上してきて、・・・・・・。
大蛸出現で、腰を抜かしているパパを背後にして、また「みて!」の女の子の大技が、・・・・・・。
この後のたくさんのギャラリーの「みた!」に大爆笑です。
最後のおとし方も最高です。
女の子の冷え冷えとした眼差しでもう一度爆笑でした。