私が子どもの頃、大大大好きだった本で、娘も2年生の時にハマリました。
そして、この夏、読書感想文を書くために長男がとうとう読みました。
結論から言うと、学者タイプの長男には、「面白い!大好き!」というところまで行かなかったようですが、娘と長男と私とで共通の話題が一つ増えて、私としては大満足です。
この本の醍醐味は、なんといっても、大人では考えられないような馬鹿馬鹿しい設定がてんこ盛りなところです。
コーヒーひきを盗む泥棒とか、帽子を取り替えるだけで変装が成立するとか、じゃがいもの皮むきだけが魔法で出来ない大魔法使いとか、もう嬉しくなってしまうほどなのです。
絵もこの絵以外は考えられないくらいこのお話にマッチしています。
私は子どもの頃、大魔法使いの目印の帽子がとても怖かったのを覚えています。
作者プロイスラーの遊び心が、随所に散りばめられていて、ここまで大人の視点を捨てることができるなんて、もう本当に物凄い作家だと唸ってしまうほどです。
☆5つでは足りないくらい。
40年近くたっても、面白さがまったく変わらない児童書の大傑作です。