いずれは購入したいと思いつつ、図書館で1度借りただけです。
それから2カ月位たって・・・
おむつにプリントされたオウムの絵を見た娘が「なんて言ってる?」
と、私に問います。「なんて言ってるのかなぁ…」と軽く受け流すと、
「『クラッカーちょうだいちょうだい』って言ってるのよ」と!
1度借りて読んで返却してしまった本の、ほんの見開き1ページに描かれていた描写が、しっかり彼女の脳裏に焼き付いていたのだと知って驚きでした。
白と黒で描かれた動物たちの柔らかな表情。
くりかえされる年とったぞうの「よろしい なかなかよろしい」の言葉。
中でも最後に笑い転げる少年の顔がとても愛らしく、心を打ちます。
迎えに来たお父さんが現れて、動物たちは姿を消し、夢の世界から現実へと戻ってくる展開。
そして、最後のお父さんの言葉は、大人の心にも響いてきます。
子ども時代から大人になっても変わないもの、時代を経ても変わらないものが根底にある名作です!
訳もすばらしい名訳だと思いました。