表紙の作り方がとても素敵で、インパクトがありました。
原作の「北越雪譜」というのを調べてみました。
江戸後期における越後魚沼の雪国の生活を活写した書籍で、
いろいろな角度からの雪国のことがまとめられており、雪国百科事典ともいえるそうです。
この本は江戸時代テンポ8年に出版されて、当時ノベストセラー本だったそうです。
びっくりしてしまうのは、書いたのは学者さんではなくて、貿易系の仕事や質屋をやっていた(たぶん金持ちの)いち商人だったこと。
この作品は、その人が聞いたことのあるの雪国に伝えられている民話の1つなのでしょうね。
伊藤秀男さんの絵の表現の仕方がとっても素敵です。
ただ、タイトル通りムサイおじさんがくまに助けられた時の話を描いているだけなので、物語としてはいささか盛り上がらなかった気がします。