図書館の新刊コーナーに燦然と輝くすばらしい灯台の絵に惹かれました。
よくよく見たら「いるのいないの」の挿絵画家さんだったのですね。
この人の絵には力、パワーを感じる。
1ページ1ページ迫力のある挿絵が素晴らしく、もっと大判で見たいなと思うほど。飾っておきたい。
お話は不使用になった寂しい灯台について。
ありとあらゆる所に住まう者達に、また声をかけてきたけどいったいどこへ?!と思わされる。
ギュウギュウになっていく様は楽しい。
だが、寂しい灯台と1ページ目でもう読めてしまい、絵本だからそれでいいのだけど、それでももう少し読む楽しさや想像があっても良いのではと思ったこと、灯台の性格づけが子供にはすこぅし難しいかな。
こんなおじいさん、現実に身近にいるかもしれないけど。
少し捻りがきいた大人の絵本といった風情です。
不必要とされた物の再生、リタイアしてしまって寂しいと感じている人々への生きがいや社会というものを見せてくれた気がします。