じぶんにないものはよくみえるけどあったらあったでいろいろたいへん
最後の一文がなんともズーンと心の奥にしみました。
すずきのりたけさんの絵本はぼくのおふろや、ぼくのトイレなどとても楽しいテーマが多く、親子で楽しんでいました。今回の絵本はとても内容が濃い絵本です。実は、大人に向けて書かれたのでは?と読み終わって感じました。
子ども目線でストーリーが展開されていますが、読んでるはなから、なんだか自分自身が子どもをいつも誰かと比べたりしていないかとはっとさせられる点がありました。
○ちゃんは走るのが速いね、○君は絵が上手だね。
よその事自分の子を知らず知らずのうちに比べて良く見えていることって実は多いと思います。
でも、そんなよく見えているものだって、実はそれはそれで大変なんだよっていうことを優しいタッチの絵と、心和ませる言葉でつづってくれています。
鼻をほじりながらパンツ姿で寝そべっているライオンさんが途中でほっとさせてくれます。
ないものねだりですね。
自分は自分でいいんだよ。という事を感じさせてくれる温かいメッセージをこの絵本からいただきました。