「ありがとう、フォルカーせんせい」の続編にあたるお話です。
それを読んでからでないと、主人公 トリシャの心が汲み取れないのではないかなと思う出だしでした。
トリシャの気持ちを汲んで、違う環境に身を置くことに賛成してくれた家族。
でも転校する際にはおそらく生徒の情報は転校先に伝えられるのですよね。
そう考えると転校したことに意味はあるのか、微妙なところです。
実際に転校先で出来た友達にはすぐに冷たくされてしまったのですから・・・
日本よりも差別感がストレートで、読んでいて辛い気分になりそうな部分もありますが、担任の先生の豪胆で粘り強く、かつ優しい姿が救いです。
字が小さめで文章が長いので、若干学年は上の方が良いかもしれませんが、「ありがとう、フォルカー先生」よりは子供にも伝わりやすいかもしれないと思いました。