ソウイウモノニ ワタシハナリタイ
ヒトではなくモノ。
実に宮沢賢治らしい表現だなと思いました。
あらゆるものを愛し、尊重し、感謝していたのだろう。
この詩を読むと、前に一緒に暮らしていたわんちゃんを思い出します。
老犬で、病気もしました。寝たきりにもなりました。
でも彼女は病気を受け入れ、懸命に生きてくれました。
病気をする前と変わらず、ごはんを食べてトイレをして眠りにつく…当たり前の毎日を送りました。
亡くなる直前までほんの少しのごはんを食べて、最期はとても静かに眠るように…。
介護していた私が一番近くで、その生き様を見せてもらったのです。
病気の宮沢賢治が残した祈りは、宮沢賢治の心そのもの。
最期までとても丁寧に、真っ直ぐに生きようとしていた事が伝わります。
私のソウイウモノは…うちの犬ですね。