テレビ絵本を見てから気になっていたきつねのこシリーズです。つりばしの向こうにきつねの女の子がいると聞いたきつねの男の子は、毎日つりばしを少しずつ渡ってみることにします。
子どもの心の中には、怖くても挑戦したい気持ちがあります。すぐにやってしまう子もいれば、初めからあきらめてやらない子もいます。堅実に少しずつ挑戦していく子も。きつねの子は、堅実派です。
少しずつだけれど、その間に確実に心も成長していくのを感じました。子どもの日常の機微をうまく描き出しているお話だと思います。
つちだよしはるの優しい絵がきつねの子の気持ちをうまく表現していると思います。
いつかつりばしを全部渡って、きつねの女の子に会える日がくるといいなあと、読みながら応援したくなりました。
かわいくも心温まるお話だと思います。