我が家には6歳と3歳のだいじっこたちがいます。
そして秋にうまれる赤ちゃんがお腹のなかにいて、
けんたくんの姿が子どもたちと重なって、すごくすごく我が家には
身近な光景で、とっても大事な一冊になりました。
特に息子は、けんたくんに親しみを感じるようで、
僕ももうすぐお兄ちゃんだよね。と読みながら何度も口にしては、
僕楽しみ!とにっこり。6歳の娘は、私は赤ちゃんのお世話するんだよと
意気込んで心待ちにしています。でも、お姉ちゃんはけんたくんの気持ちをすでに経験しているからか、弟に、さびしくなったら私がいるから泣いちゃだめだよ、赤ちゃん大事にしようねとお姉さんぶったことも言います。これを聞いて、娘は息子のそらさんになってあげるんだなぁと嬉しくなりました。私自身兄弟がいて、そのときのことに想いをめぐらせたけれど、嬉しかったけど大事な人たちをとられたようなさびしさを思い出しましたが、今この本を読んで、あたたかな気持ちでいっぱいになりました。なんだか目の前にいる子どもたちをぎゅっとしたくなったのですが、絵本のなかでお兄ちゃんになっていくけんたくんもぎゅっとしたくなりました。
この本を読んだあと思う存分子どもたちをぎゅっとして、
「みーんな私のだいじっこ!」といったら子どもたちが笑って
真似して親子で「だいじっこ!」とぎゅっとしあってとっても幸せな気持ちになりました。
うまれてくる命にばかり気をとられがちだった私に、
だいじっこ!を思い出させてくれるやさしい絵本でした。