トムテは、農場の夜番をしながら
「わしには まだ、どうも よく わからん。」と何かを考えています。
何を考えているのだろう・・・と思っていると、
それは、人はどこから来て、どこへ行くのだろう・・・という深いことでした。
人々が寝静まっている夜、静かな文章と、静けさの伝わってくる絵。
なんとも深い文章だと思ったら、あとがきに
この「トムテ」という詩は、詩人リードベリが発表し、スウェーデンの人々に広く愛され、毎年大晦日の夜にラジオで朗読されている・・・
とありました。
夜の長い冬に、ゆっくり味わいながら読みたい絵本です。