木の上に住むツイグリーさんと犬のニャンコは、日常ではおかしな者扱いされ、町のみんなから敬遠される存在。2人も町のみんなとは仲よくしようとは思っておらず好きなことだけをして暮らす毎日。
ところが長期間の大雨で町が壊滅状態に。頼みの綱は浸水から免れた木の上のツイグリー宅。
命からがら町のみんなは木の上の家に避難しようとする。ツイグリーさんも町のみんなを救うべく寝床や食事の用意に励む。
非常時になると自分のことを優先したいという気持ちより人のために尽くし助けたいという気持ちが勝る。親切にされると相手を認め尊重し思いやることができる。よりよく生きるとはどういうことか。そういうことを考えさせてくれるお話。
クマが客観的な立場でものを見て非常時でも活躍していたのがよかったです。
その後の町の復興のお話は描かれていませんが、おそらくツイグリーさんも木の上の家から降りて町のみんなと行動をともにし、復興に力を注いでいくのかな。