表紙にも怖いくま、そして読み進めてみても、本当に怖い怖い猛獣のくまのお話だと思い迫力を感じていました。
しかし、読み進めてみると・・少し違う事に気づきます。
おじいさんが食べられてしまうと一瞬ひやひやしましたが、実は食べ物を探し求めて人間の住む場所まで降りてきたこぐまだったのです。
昨今では、こんな風に野生のくま、さる達が山の木が伐採されて、地球環境も変わって食べ物が減ってしまい、人間の住むところまで来てしまうというニュースを耳にします。
人間も勿論ですが生きていく為には、必死です。生きるためには危険を冒してでも食べていかねばなりません。
そんな現実にも私たちは目を向けなくてはなりません。
時には人間目線ではなく、共存している動物たちの立場にもたって考える必要があることを気づかされる絵本です。
たくさんの大切なテーマを読み手に投げかけた絵本です。