あかちゃんのときから仲良しのやもじろうとはりきち。
でもやもじろうは、運動が苦手で周りの友達との遊びについてこれないはりきちに辛くあたってしまいます。
私も小さい頃、おっとりした性格の妹のことを疎ましく思っていた時期があり、やもじろうの気持ちに昔の自分が重なって、少し切ない気持ちになりました。
「もうおまえとはあそばないから」
大好きな友達からそんなことを言われたら...
もし私だったら悲しくて、寂しくて、その友達のことを嫌いになってしまうかもしれません。
でも、はりきちは違いました。
怒るわけでも、いじけるわけでもなく、ただ真っ直ぐに側にいたいことを伝え続けます。
そしてやもじろうがピンチのときには、迷うことなく手をさしのべ、体をはって守ります。
友情、やさしさ、勇気など、さまざまなテーマが詰まっている作品でしたが、「ずっと一緒にいたいんだよ」という自分の気持ちを真っ直ぐに伝え続けることができるはりきちの強さが一番心に残りました。