シートンの名前はあまりにも有名で、もちろん知っていましたが、実は今まで彼の本を読んだことがありませんでした。でもこの度、この絵本を読んで、シートンとオオカミ王ロボに出会えて本当に良かったです。
自然、動物、人間の相互の関係・あり方を考えさせられました。また、ロボの賢さ、気高さ、統率力、そして美しい雌オオカミ ブランカに恋をする感情の豊かさにふれ、人間が動物よりも上だという考え方は違うなぁと気づかされました。
一匹のオオカミの存在、生き方がシートンの考え方を変え、その後の環境保護の在り方を変えていったことはすごいことです。これは、ロボだからこそ。
一冊の絵本の中に、コマ割りで描かれたページと見開きいっぱいに描かれたページが混ざり、それが効果的な変化となっています。見開きいっぱいの絵は迫力があります。ストーリー、絵ともに最後まで惹きつけられながら読みました。