この夏の青少年読書感想文全国コンクールの「課題図書」の一冊で、小学校低学年の部で選ばれています。
それにしても、全部「昆虫語」で書かれているのですから、読んだ子供たちはどんな感想を持ったのでしょう。
「昆虫語」というのはもちろんオリジナル言語で、タイトルの「なずず このっぺ?」とは多分「これはなんでしょう?」という意味らしい。
ちなみにこの本の原題は「Du Iz Tak?」で、そもそもこれからして何語かわからない。
これを訳したのが、アメリカ生まれのアーサー・ビナードさん。日本が大好きなアメリカ人だ。
もしかすると子供たちには「昆虫語」はスルリと体に入ってくる言語かもしれず、自身が大人、しかも割と年をとった、であることで、子供時代にはわかっていた「昆虫語」の知識をなくしてしまったのではないかと心配になる。
だったら、絵本に登場する虫たちの表情や、そもそも正体不明の植物の生長する姿を見ながら、推測するしかない。
感性で読めないところが残念だ。
しかし、子供たち。
おじさんに教えてくれないかい。
「フンクレガ」ってなんのこと?
つまりは「なずず フンクレガ?」(これが「昆虫語」の文法に合っているかはわからないが)
でも、もし子供たちが「昆虫語」で読書感想文を書いたら、先生はどうするのかな。