子供は、いつも人のものをほしがって、だだをこねて困ったことありませんか?
このちいさなだるまちゃんも、ちいさなてんぐちゃんの持っているものがほしくなって、家に帰って、おおきなだるまどんに言います。
「てんぐちゃんのようなうちわがほしいよう」
おおきなだるまどんは、たくさんのうちわをだしてくれますが、同じものがありません。
そこで、ちいさなだるまちゃんは、だだをこねるのではなくて、いいことに気がつくのです。
その、うちわとよくにたものを、だるまちゃんにみせると、「ずいぶんいいものみつけたね。」と、ほめてくれました。
でも、次から次へとほしいものがでてきます。
それでも、おおきなだるまどんは、協力してくれるし、同じものがなかっても、ちいさなだるまちゃんは、よく似たものをみつけてきます。
いつもやさしいおとうさん、想像力のあるだるまちゃん、だるまちゃんをほめるてんぐちゃん、そっと見守るだるまちゃんの家族、ほのぼのとしたすてきな人間関係がこの絵本にあります。
おおきなだるまどんの、「はな」ちがいには、クスッと笑わせてくれました。