絵本というより『エルマーのぼうけん』などと同程度の読み物です。我が家の息子は、年中のときからこのシリーズ(全6冊)が大好きで、何度も図書館で借りたあげく、全部買いそろえました。内容としては「エルマー」シリーズより、わかりやすいと思います。ネート少年と愛犬スラッジが近所の友達のなくしものを探すというパターンが多く、登場人物も決まっています。舞台が身近なのも子供の共感を得やすいです。それでいて決してワンパターンではありません。特にこの「きえた犬のえ」は、大人でも最後まで読むまでトリックが解けませんでした。これぞ推理小説の醍醐味!主人公ネートくんの論理的な思考、冷静さ、ねばり強さは、わが子にぜひ見習ってほしいです。それでいて、パンケーキが好きで、ちょっと気取っていて、ママへの置手紙を忘れないところがかわいい。このシリーズに続く「めいたんていネート」シリーズ(全6冊)も良いです。