フワフワ、モコモコ、真っ赤なほっぺたのククー。まん丸の瞳でじーっと見つめられたら、思わず抱きしめたくなってしまいます。
自分だけの特別な場所だと思っていたパパとママの足のしたを、新しく生まれた卵にとられてしまい、いじけるククー。
「きっとパパとママはもうぼくのことがすきじゃないんだ...」
というククーの言葉に、自分の娘にこんな風に言われたら...と想像すると胸がぎゅっと締め付けられました。
でも、ペンギンのパパとママは素敵な方法でククーの心を温め、溶かしていきます。
クイズを出してククーに答えてもらうことで、パパとママの想いを伝えるシーンでは、はじめは小さな声で答えていたククーが、だんだんと元気になっていき、最後にはパパとママのもとに走っていきます。その姿に、なんだかホッと一安心して、パパとママに感情移入してしまいました。
娘はいま一人っ子ですが、もし妹や弟ができて、ククーと同じ気持ちになったときには、ペンギンのパパとママのように「あなたのことが大好きだよ」ということを精一杯伝えたいなと思いました。