いもとようこさんの優しい絵で、とても読みやすかったです。
子を想う親、親を想う子・・の美しい情愛のお話です。
お母さんキツネが、死んだ・・・とは、書かれていませんが、きっと子キツネを守るために、大きな声で鳴いて危険を知らせ、そして、猟師に見つかって死んでしまったのでしょうね。
このお話もそうですが、少し昔に書かれた童話は、読み手に想像させるような、すべてを語らないお話が多いように思います。
小さな子供には、ちょっと、解らないこともあるかと思いますが、小学生くらいになったら、こういう童話を読んで、”活字にならない言葉”を読むことを味わって欲しいです。
実際、私もそういうのは、苦手なのですが、”語られない気持ち”を想像することは、思いやりにもつながると思います。
大人になっても、相手の言わないことを察して行動したり、発言することって、大切なスキルですよね・・