大木のけやきと、そこに寄生する植物のやどりぎ、そして、やどりぎの実を食べにくる鳥のれんじゃく。お互いに「もちつもたれつ」の共存関係が、自然界の仕組みを凝縮したかたちで描かれているようで、現代社会に生きる私たち人間も、こうでありたいものだな、と思いました。植物や動物のことも、知れば知るほど、おもしろいな、と感じることが多くありますね。そういった意味でも、娘といっしょに絵本を読むことは、とても楽しく、有意義な時間に感じられます。娘も、それほどドラマチックではないこの静かなお話に、じっと耳を傾けて、真剣に聞いていました。そして、「Jの おにわにも、れんじゃくがきてくれるかなあ」と、楽しみな様子でした。