北極のペンギンたちは、ホッキョクグマたちの乱暴に耐えかねて、南極に引っ越すことにしました。水が怖いスモールくんは一人、仲間の旅立ちを見送りました。仲間との別れに意気消沈しているスモールくんが出会ったのは、今朝生まれたばかりの雪だるま。そこへ、ホッキョクグマたちが姿を現し…。
小さなスモールくんを優しく見守る雪だるまやくじらに、とてつもなく大きな安心感を覚えます。一人ぼっちのスモールくんがいくつもの出会いを経て仲間のもとに戻るストーリーは、映画『ファインディング・ニモ』を彷彿とさせます。実は仕掛け絵本だったこと、読むまで気がつきませんでした。温かなぬくもりを感じる素敵な絵本です。