季節の巡りとともに交代で姿を現す
擬人化された四季(はる・なつ・あき・ふゆ)たちが繰り広げる
文通のお話。
「はる」は「ふゆ」に起こされて、「なつ」と交代するので
「あき」に会ったことはない・・という
おぉっと唸るような設定が素敵です。
「はる」と「あき」は会ったことはないけれど
お互いに興味があるようなのに
「なつ」と「ふゆ」は、その存在は知っていても「知りたい」とは思わないようで、
違いすぎると友達にはなろうとも思わないものなんでしょうか。
あたたかい書簡のやりとりは
過ごしやすい季節である「はる」「あき」そのものです。
四季のある日本に生まれてよかったと
再確認した一冊です。