ほんわかとしたかわいい挿絵が魅力的で、優しい雰囲気に癒されます。「はる」と「あき」は似たもの同士なのに出会ったことがない…。あたりまえのことですが、見過ごしがちな事実が物語となって展開していきます。お互いのことを思い合いながら手紙の交換をする「はる」と「あき」。
見えない相手のことを思い、想像し、お互いの知らないことを教えてあげようと考えます。それが季節の紹介にもつながって、読んでいる子どもたちも「そうそう!春(秋)はこんな季節だよね」と知識を深めることができます。
会えなくても心が通じている二人。お互いを思い合うことで広がる世界があることを教えてくれます。