著者の半藤さんの体験をもとにして描かれているお話です。
読んでいると心が苦しくなってきます。
空襲のシーンでは、これでもかこれでもかというほどの苦しみが次々に襲い掛かり・・・ 半藤さんが今生きていらっしゃるから、この男の子は助かる、ということが分かった状態で読み進められますが、そうでなければ、この男の子は死んでいてもおかしくない、と思えるほどでした。
何とかお父様と再会出来たところでは、心から、本当に心から良かったと安堵しました。
現代の子供達は、第二次世界大戦というワードを聞いても、ぴんとこない人も多いかもしれません。
ですからぜひ、戦争の悲惨さという視点でこの本を読み、心に刻み付けて欲しいと思います。