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いかりのギョーザ」 渡”邉恵’里’さんの声

いかりのギョーザ 作:苅田 澄子
絵:大島 妙子
出版社:佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2006年12月
ISBN:9784333022496
評価スコア 4.68
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みんなの声 総数 74
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  • 感情的になって、人間関係をこじらせてしまう人っていますよね。
    子どもの頃は、ごめんねと素直に謝れば、だいたいの事は大丈夫だった気がしますが、大人になっていくとだんだん頑固になったり、変な理屈をこねたり、立場やしがらみがあって面倒だったりして、なかなか素直にごめんなさいが言えなくなります。

    そして、ごめんなさいと言っても言わなくても、「納得できない」という気持ちがくすぶり続けてしまうことも。
    「感情」は、なくすことはできないけど、ありすぎても持って行き場がなくて困ります。
    未だにどうやって自分の感情を、安全に平和的に解消できるのか迷います。

    しかし、この絵本のように、強い感情を有効活用できたら。
    怒りを「八つ当たり」とか、「物を壊す」とかいう形で出してしまったら、良くないけれども、「ギョウザを焼くエネルギーに帰る」という上手い形に変換することで、四方八方丸く収まって、みんなも仲直りして、平和になってしまう。キョウザもますます旨くなります。

    この絵本は、子どもにも読んでもらいたいけれども、大人にこそ、読んでもらいたい。
    怒りのエネルギーを、例えば、「家の掃除にぶつけてみる」「鍋をピカピカになるまで磨いてみる」「運動をしてダイエットに役立ててみる」「近所のゴミ拾いでもやって憂さ晴らししてみる」「空き缶やペットボトルをつぶしてごみを減量化する」など、
    どうにかして有効なエネルギーとして活用できる方法があると気が付きます。

    怒りが、そのままだったら危険なエネルギーだけど、フライパンの火のようにおいしくなるエネルギーに変換する事もできると考えたら、気持が楽になりました。

    うちにも一台、このフライパン、ください。
    とりあえず、生ギョウザを頭にのせて、冷静になれるようにおまじない。

    投稿日:2016/03/20

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