魔法のハーモニカとはしらず、ハーモニカを吹くと家族が眠ってしまう事に不満を持って、家出をしてしまうジーク。
子どもが親の気持ちを汲み取りきれず、親のことがうっとうしくなる時期があります。
スタイグの作品では、子どもが姿をかくしてしまい、親がどんなに嘆いているか、子どもを心配して愛しているを感じさせるものがあります。
このおはなしも、ジークの冒険話がメインでしょうが、いなくなったジークを心配していた両親の様子が目に浮かびます。
小学生高学年の子どもたちに楽しく読んでもらえると思います。
そして、反抗期に入り始めた子どもたちに、ちょっと親の気持ちがわかってもらえたらいいかな。
自分のことを分かってくれないと不満を持っていたジークですが、家族に原因があったのではないと気が付くところが、子どもたちに自分を重ねてもらいたいと思います。