「6歳の子に読んだ絵本」としましたが、
実際には11歳から6歳までの3人の娘と楽しんだ作品です。
岩井俊雄さんの『いわいさんちの どっちが?絵本』3シリーズの中で
娘たちに一番大受けだった作品です。
「ピーンチ、ピンチ♪ どっちがピンチ?」と読み手が聞き、
ランダムに、パッとページをめくると…
「こっちがピンチ!」と聞き手がリズミカルに答える絵本です。
海釣りをしている人の釣りざおの先についているのが
左のページ:小さめの魚
右のページ:大きな怖ーい顔のサメ(←こっちがピンチ!)
のような子どもにも分かりやすいものから、
一瞬では判断のつかない高度な問題まであって楽しめます♪
作者の岩井俊雄さんは小さい頃、お母さんに
「もうオモチャは買いません。」と言われ、その代わりに
工作の道具や材料を与えられたことから物作りに目覚められたのだそうです。
物のない環境のほうが、問題解決のために思考力を必要とするので
“産みの苦しみ”こそ味わうかもしれませんが、
アイデアあふれる面白いものが誕生するのは分かる気がします。
岩井さんのフォトエッセイに
『いわいさんちへようこそ!』という作品があります。
岩井さん父娘が考え出した手作りオモチャが紹介されていますよ。
約13cm四方のハンディサイズなので、小さなお子さんとのお出かけにも
活躍してくれると思います。1冊(税込)525円と敷居が高くないところにも
作者の「一緒に子育てを楽しもう♪」という優しい心意気が感じられて嬉しくなります。