「やまたのおろち」ではあんなに活躍し、英雄のように思っていたスサノオの本性が描かれています。
「確かに、乱暴もので追放されたと書いてあったけど、ここまで悪かったの?」
という感想を子供と言い合いました。ちょっとひどいなあと感じさせる内容は、日本の昔話でもよくある感覚です。
そしてここからが面白かったのですが、姉のアマテラスが弟の横暴を見るに見かねてあまのいわとに引きこもってしまいます。
アマテラスは日の神だから、世の中が真っ暗になってみんなが困ってしまい、何とか出てきてもらおうと神々が画策します。
そのやりとりが面白いです。
そして、外の様子をどうしても見たくて仕方なかったアマテラスが隙間をあけてしまうところが、とてもかわいらしく感じました。
このお話を読んでアマテラスが神々の中でも特に偉大な神様だったのだろうなと感じました。
私は子供のころギリシャ神話にはまりましたが、日本の神話もこんなに面白かったんだと今更気づきました。