小中学生の頃に、かなりハマって読んだシリーズです。
「〜の十二か月」はシリーズの記念すべき一作目。
大みそかの真夜中。ふと目を覚ましたユカは、枕元で行われているクレヨン達の会議を目の当たりにします。
なにやらクレヨン達の王国に大変な事態が起こったようで、会議は紛糾している様子。
耳を澄ましてきいてみると、どうやら ゴールデン国王が王妃の悪い癖に愛想をつかし、家出をしてしまったとのこと。
「このままでは、王国のみならず地球にも危機が及んでしまう!」
そこでユカは シルバー王妃と共に、ゴールデン国王を探す旅に出る事になるのでした。
まず、12色のクレヨンを12か月になぞらえて、それぞれの色の町での物語をえがくという発想が素敵です。
絵を描くのが大好きだった子供の頃。クレヨンや色鉛筆などは、身近な友人たちでした。
動き出して話し出す事に、不思議と違和感を感じずに、この本を読み始め、夢中で読み進めて行った記憶があります。
大人になっても、折にふれ読み返すと、子供の頃には見えなかった別の面が見えてきたりもして・・・。奥が深い作品だと改めて驚き、またもや夢中で読みました。
王妃やクレヨン達、その他 大勢の登場人物たちの生き生きとした様子は、クレヨン王国の実在を感じさせ、私たちの住んでいるこの世界自体全てが クレヨン王国に繋がっているんだという気持ちにさせてくれます。
長男が10歳になり、長いお話も読めるようになってきたので、そろそろ「クレヨン王国デビュー」かな、と思い、また購入してきました。
自分で読めるとも思いましたが、私ももう一度一緒に楽しみたいのと、弟たちにも聞かせてあげたいと思い、寝る前に少しずつ読み進める事にしました。
1日につき、一つの町の話。
一つの町での旅を終える毎に、シルバー王妃の悪い癖が一つずつ治っていくのが わかりやすく面白いらしく、毎晩楽しみにしてくれています。