5巻までしっかり満喫して、とうとう最終巻。
「うみさちやまさち」も独立した昔話のように思っていました。
お話自体は面白かったですが、私としてはちょっと残念なことがあります。
1〜5巻まではそれぞれの巻で盛り上がりはありながら、話は繋がっていました。これが古事記の流れなんだなあと感じることができたのですが、最終巻にもかかわらず、前と繋がらず「どうしてこの巻だけこうしたのかな?」
と疑問に思いました。
ちょっと調べてみたら5巻から6巻の話の間には何代もたっているようです。
「うみさちやまさち」のお話については、確かに海幸は何度誤っても許してくれず心の狭い人だとは思いましたが、何も山幸があそこまで仕返しをすることはないんではないかというのが、うちの親子の感想です。
このシリーズは今まで全く興味のなかった古事記の世界をわかりやすく伝えてくれて、とても面白かったです。
子供も楽しみましたが、私のほうがはまってしまって、その後現代文に訳された古事記の物語を読みました。
こんな年になって新しい世界を広げてくれたこのシリーズに感謝します。