無償の愛とは?友情とは?
離ればなれになってしまった赤鬼と青鬼のことを思うと、悲しみで胸がしめつけられます。
とても考えさせられます。
青鬼は赤鬼のためにどうすればよかったのか?
それは誰にも分かりません。
けれど、青鬼の赤鬼に対する“心からの友情”だけはハッキリと理解できます。
無償の愛に、ただただ深く感動させられます。
いもとようこさんの絵も素敵でした。
赤鬼と青鬼の“手”だけが描かれた場面があるのですが、私はその絵がとても印象に残っています。
悪役を買って出ることを提案する青鬼、それをためらう赤鬼。
そんな中、青鬼が赤鬼の手を握り、ひっぱるのです。
青鬼の手には、ためらいなんていうものは見えません。
赤鬼のために犠牲になることに何の躊躇もない。
そこには、はっきりとした友情が見えるだけでした。
6歳頃〜読むとよいのではないでしょうか。
何度も読んでいきたい絵本です。