「ちんぷくまんぷく・・・」で始まる不思議な呪文。このメチャクチャな呪文がかんたを、そしてきっと絵本の前の子供たちを、へんてこな世界へ引き込んでいくんじゃないかな。
いきなり現れた3人のお化け達とかんたは、色々な事をして遊ぶんだけど・・・。この3人が、お化けのくせに泣き出したりケンカしたり!なんか妙にかわいく感じられちゃって♪なんせ子供のかんたに怒られちゃうんだから!!「おもちのなる木」の紅白のおもちも美味しそうだし、自分もあの「不思議な呪文」を唱えて遊びに行きたくなっちゃう。^^
強弱をつけ易いし、3人のお化けも個性がハッキリしてるから、比較的読み易い気がします。絵も縦長になるシーンがあったり、変化があるし。表紙絵が黒っぽくてちょっと怖そうなところも、かんたの訪れる「夜」の世界の雰囲気を上手に支えている感じがするし。夏休み前には、ついこの絵本を読んであげたくなっちゃいます。
でもこの絵本を読むと、宮沢賢治の童話「どんぐりと山ねこ」を思い出すんだけど、それって俺だけかな?