ドラゴンにお城を焼かれて、街の家に住むことになったねこと王様。
王様は生活力がないけれど、感受性豊かで、心優しい。
ねこは人間の言葉を話すことは出来ないけれど、実務能力が抜群。
二人の生活は、ねこが王様を優しくリードしてあげることで、穏やかに進んでいきます。
王様なのに使用人は全ていなくなってしまい、王様を王様として知っている人はおらず、王様としての仕事もない。
これって王様なの・・・? と思うような流れではあります。
けれど、王様が自分なりに出来ることを増やし、ねこと幸せそうに暮らしている様子は、何だかほっこりしますね。
中学校の部の課題図書に選ばれていますが、文体だけを考えると小学校の中学年位でも充分楽しめる内容です。
これをいかに深く読み取り、感想文を書いていくか。
とても興味をひかれる作品ではあります。