岩手に祖父母が住んでおり、東北なまりに愛着があった為、目に止まりました。
「ちちゃこいくん、あそばねが?」
訛り言葉って、なんだか関東育ちの私にとって、絶妙な距離感なんですよね。
ここじゃないどこか遠くの場所…でも、海外とまで行かず、すぐその地へ行けちゃいそうな…探せば出会えそうな…。
そんな、私達の生活のちょっと傍らで、本当にこんな動物たちのやりとりがあるかもしれない。そんな想像を掻き立てられるんです。
訛り言葉だけでなく、絵本の中にはちちゃこいユーモアがたくさん。
お話のメインとなっている、ちちゃこいくんを誘き出す為のオオカミの奮闘ももちろん可愛らしく、面白い。
でも最後まで読み終えたら、今度は洞穴の周りにいる「ちちゃこいくんの友達2匹」に注目して始めからページをめくり直してみてください。
ちちゃこいくんだけでない、ちちゃこいやつらの奮闘を楽しむことができます。
絵本を楽しんだ後には、お外に飛び出して、私達の周りにいる「ちちゃこいくん」を探しに行きたくなる!
生き物が大好きな私にはそんなうずうずが抑えられなくなるような1冊でした。