気難しい一人暮らしの老婆ホイテアーさんの気持ちになって考えてみま
した。いつも一人だから、静かに暮らしていると物騒がしい子供が苦手
になっていたのかも知れません。接し方を忘れてしまっていてどうした
ら上手く仲良くなれるんだろうと思っていたに違いありません。
自分の為に林檎の絵を画いてくれた子供が帰った後に、虫眼鏡を片手に
絵を見てるホイテアーさんでわかります。長い間一人ぼっちだったので
すが、子供と接していくうちにだんだんに慣れていって、嬉しくてたま
たなくなります。漢字の先生だったホイテアーさんも自分を必要として
くれる子供の存在で子供たちの関わりがとても愉しみになっていきます
最後になると顔色も本当によくなって幸せな顔をみせるようになってま
す。ホイテカーさんの言葉、「あんたたち!通りなんかじゃなくて、う
ちの庭で遊びなさい。」に、とても優しさが滲み出ています。
忘れかけていた人と接触する喜びがまた戻ってきてよかったです。
太めのパンダ、シズカくんのお陰です。「パンダのシズカくん」もぜひ
読みたいと思いました。