以前から絵本ナビで気になっていて、図書館で借りて読みました。
パッと見の印象は漢字にふり仮名もなくて、
絵本というよりは、大きい子や大人のための「木をかく」手引書。
でも、読んでみると単に描く手順を教える「おえかきの練習本」ではありません。
「木は、先に向かって枝が分かれるたびに細くなる」という自然の法則が、
様々な例を挙げて何度も説明されています。
ほー、確かに!!
曲がっていても、下を向いてても、こんもりしてても細長くても、どの木も法則は同じ!
私は絵を描くことが好きなので、ワクワクしながら読みました。
娘も母に似て絵を描くのが好きですが、文まで全部読むと飽きてしまいそうだったので、そのまま全部は読まずに、途中からは絵を眺めながら「こっちもそうだね、こんな木もあるね」とお話しつつ読みました。
中でも1枚の紙に切り込みを入れるだけで木を作れる、というところには親子で興味津々。
やってみたいねーと話していた数日後に、宅急便が届き、それに茶色いがさがさした保護用の紙が!
早速、二人ではさみで紙をちょきちょき、壁にぺたぺた貼りました。
幅を半分にしながら貼り付けていっただけなのに、枝も根っこもかっこいい木になりましたよ。
大人の背丈ほどもある壁の木には娘も大満足、そしてお客さんの反応も上々です。
葉っぱも少しずつ描いては貼っています。
娘と一緒に自然観察やおえかき、工作を楽しむきっかけとなりました。
「木をかこう」というタイトルですが、自然のふしぎを描くことを通して教えてくれるような・・・
他にはない視点で、「木を知れる」独特の内容の本です。
絵が苦手でも、自然観察の好きなみなさんに、おすすめしたいです!