図書館でこの本を見かけたとき、一瞬意味がわからず???となり、しばらく考えて「あぁ!」と気づきました。
逆さ言葉が重要なポイントになっているお話です。
主役の王子様。お城に閉じ込められて、勉強・勉強・勉強の毎日。
なんだか、現代を風刺しているかのような設定に思えます。
だんだん元気をなくしていく王子様が散歩の途中で見かけて、どうしても欲しがったもの、「みしのたくかにと」とは??
「みしのたくかにと」を育てていた、おばさん。
王子様には何が必要かを誰よりわかっていたんですね。
子どもの教育って、勉強を詰め込むだけじゃないってこと。
もちろんわかっていたつもりだけれど、わが身を振り返ってしまいました。
王子様、お城などの設定もうまくはまっていて外国の雰囲気をただよわせていたので、てっきり翻訳モノの童話だと思っていましたが、松岡享子さんが書かれた本だったんですね。
絵本というにはちょっと長いですが、挿絵もたっぷりなので、童話を読み始めるころのお子さんにお勧めです。