出版社からのお薦めの年齢は、5歳からになっていました。
これはきっと人間の男の子・トーマスが5歳くらいの設定なのでしょうね。
魚の目からみて、人間は自分たちの知っている生き物の中で、一番「カエルに似てるんだ」という設定のもと、ベスコフはこの物語を作った気がします。
人間の子、トーマスに捕まったスズキの子「スイスイ」を救うために、仲間の魚たちが相談したのも、魔法の力をもつかえるカエルだったし…。
それにしても、この絵本で一番印象的なのは、主人公の「スイスイ」より、スイスイを救うために魔法で陸に上がってきた仲間の魚の「あの」姿でしょう!!
魚に足が〜!
しかも足の先に、しっかりヒレのある細い足がある!
このページは笑えます。ベスコフの観察眼と想像力の素晴らしさに感服しました。
この絵本を手にしたら、ぜひ、足のはえた魚たちのシーンは抑えてください。私は読んでいて、思わず噴き出しました。