5歳の娘は魚が好き。夏の間中「金魚すくいがしたい」とだだをこね、ホームセンターでも、人の家でも魚の入った水槽から離れません。「自分で世話ができるようになったらね」となだめるのが大変です。大好きなベスコフだというだけで、何気なく借りてきたこの本は、強く娘の心を捉えたようです。湖から男の子の家に来た魚が少しも幸せでないこと、友達の魚たちがはるばる苦労して助けに来てくれたこと……。そして男の子が湖へ魚を返して、今度は自分が魚のように泳ぐ練習を始めること。娘は、自分のことのように感じるのか、読めなくても何度もページをめくっていました。魔法で魚に足が生えるところが、人魚姫みたいで面白いです。