こちらでの評判が良かったので、読んでみました。評判が良いのも納得です。
絵本の良さ、醍醐味というのは、絵を見ることで、文章には書かれていない部分を想像させてくれたり、文章を引き立たせてくれたりする所だと思っているのですが、そういった意味で、この本は、まさに「これぞ、絵本の醍醐味!」と思える、絵本ならではの良さが味わえる一冊です。
子供だけでなく、大人までもが、引き込まれる迫力のある、すばらしい絵。絵を追っていくだけで、ストーリーがわかりますので、読み聞かせには、とても良い、お勧め本です。
ストーリーも素晴らしい。
我が子を慈しむ心は、人間の親であっても、虎の親であっても変わらないということ。親子の関係はそれが本当の親子でなくても、信頼関係よって成り立ち、深まるということ。親は愛情を持って育てれば、それは子に伝わり、そして子は親から受けたその愛情を裏切らないということ…。憎しみからは何も生まれない…ということ。親子関係だけではなく、社会一般に言えることを、この本は教えてくれます。
ラストもこれからも続く愛情、信頼を示唆していて、とても素敵です。
確かに、どなたかが仰っていたように、大型絵本であるので、遠くにある文字は読みづらいというのは有りますが、是非、お子さんと読んでみてください。オススメの一冊です。