絵本ナビの評価でランキング1位であることから、ずっと読んでみたいと思っていたところ、図書館で見つけたので迷わず手に取り読みました。
どこかの国の昔話かと思えば、発行は2007年。驚きでした。古風で、ずっと受け継がれてきたかのような、物語の「芯」を感じたからです。
トラの母親の悲しみや怒り、怖がらずに森へ出向いた幼いウェン王子、そしてウェン王子とトラのあいだに確かに芽生えた愛情の温かさ。
心に染み渡りました。
そしてまさか、あんなに大きく成長するまで森で暮らしていたとは。予想外。
最後、父親となったウェンがとった行動もまた予想外。予想外。
ラストまでドキドキが止まりませんでした。
読み終わったあとの、程よい余韻も忘れられません。
迫力のある絵なので、今はまだ下の息子が怖がってしまうかも・・・と思ったので、もう少し大きくなったら、我が息子たちにもぜひ読んであげたいと思います。
素敵な絵本に出会えて幸せです。