親が子を思う気持ちがよく表現されており、感動しました。
特に、二人の母(トラの母と実母)と同時に対面するときの
三者の気持ちを想像すると胸が詰まる思いです。
しかし、何分、子供の反応が今ひとつで・・・すみません。
私自身もレビューで期待しすぎたのかしら。
ラストで自分の子をまたトラに預けにやってくるところは、
感動的です。
でも、ちょっと子供目線で見てしまい、いいのかなぁ・・・なんて少し考えてしまいました。
実母と引き離された感がありはしないかと・・・
それから、立派な王子になるためにトラとして学ばなければならないことってなんだろう?
大事な幼少期にトラのお母さんの愛情をたっぷり受けるのも悪くはないでしょうが、実母や実父のとの関わりや体験は後からでもいいのかな?とか。
あまのじゃくですみません(笑)
でも、もう何回か読み聞かせてみようと思っています。
読後の感想が「うん、よかったよ」だけだったので、まだまだ
読みが私同様浅いのかもしれません。
それから、あとがきが良かったです。
中国殷王朝の時代の青銅器(トラの口の中に人が入ってる)を見て、作者がこのお話を思いついたとか。
この青銅器の背景にこのお話が本当にあったと想像するとなんだかとっても感慨深い気持ちになりました。