娘は、前作2冊の中で、りゅうと出会い、りゅうの家族みんなとも友達になりたい!と、心の底から思っているようでした。
娘の1番の夢は、空を飛ぶこと。それが、エルマーのシリーズを読んで以来、「りゅうの背中に乗って飛ぶこと」に変わったんです!
「エルマーと16ぴきのりゅう」を読んだ翌朝、まだ寝ぼけ眼のまま、「りゅうの背中に乗りたい」と言って、ぽろぽろと涙をこぼす娘が、本当にかわいくて、この素晴らしい絵本に出会えたことを心からしあわせに感じました。
このお話は、3部作の中でも特に、至る所でドキドキハラハラがいっぱい。そのたびに、固唾を呑んで見守ったり、拳骨をつくって、「よしっ!」と布団を叩いたり・・・。本当に手に汗握るとは、このことですね。
りゅうたちが、一斉に笛とラッパを吹き鳴らし、洞穴の中から空へと飛び立つシーンは圧巻です。娘も思いっきり楽しそうに笑いながら、拍手で見送っていました。
「昔は、本当にりゅうが住んでたの? 今もいる?」と、真剣な眼差しで聞く娘。このお話を読んだ子ならみんな、「『そらいろこうげん』はきっとどこかにある。りゅうは必ずどこかにいる」と、信じられるだろうな、と思います。
永遠に消えない素晴らしい夢をありがとう。